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校長室だより ♪校長室カンタービレ♪ 第8号が発行されました

♪校長室カンタービレ♪ 第8号

平成29年6月19日

 今回は、テンポとリズムについての話です。

テンポとは、曲が演奏される速さを表します。つまり、1拍をどれくらいの速さで演奏するかということで、ゆっくり演奏すれば1拍の時間が長く、速く演奏すれば1拍の時間が短くなります。

リズムとは、音の長短や強弱が、あるまとまりをもって規則的に繰り返されることを表します。例えば、ワルツのリズムは「ブン・チャッ・チャッ」となります。

同じリズムでも、テンポを変えると全く違う感じになります。同じ曲のワルツのリズムを、すごく速いテンポで演奏すれば、とっても速いワルツ(身体がついていかないくらい速い踊り?)となり、すごく遅いテンポで演奏すれば、とっても遅いワルツ(太極拳の動きのような踊り?)となります。文章だと伝わりにくいのですが、イメージしていただけたでしょうか。

さて、皆さんは人前で話をするときや会話をするときに、どのようなことに気を付けていますか?私は、次の4点を意識しながら話をしています。

1点目…「テンポを変えて話す」。例えば高齢者の方に話すときと若者に話すときでは、当然話すスピードを変えます。また、話す内容によっても、ゆっくりする部分や一気にたたみかけて話す部分があります。さらに、話す場所の響き具合によっても変えています。響きすぎる場所ではゆっくり話し、できるだけ言葉が聞き取りやすくなるよう注意しています。

2点目…「リズムを変えて話す」。前号で書かせていただいた「間」がポイントです。確かに、同じリズムで話すと心地よく聴くことができます。しかし、話のどこかに意図的に「間」を作ると、相手に考えてもらう時間を提供することができます。相手の反応を見ながら話すことが大切です。

3点目…「抑揚をつけて話す」。声の高低や強弱を変えることで、わかりやすい話になります。どの部分を重視しているかを相手に伝えるためにも、大切なポイントだと思います。

4点目…「表情豊かに話す」。お互いが分かり合えている場合、表情だけでも伝わることは結構ありますよね。言葉を交わさなくても意思疎通がはかれるようなときに使われる「阿吽(あうん)の呼吸」という言葉があります。「ツーカーの仲」ともよく言いますよね。でも、知らない人と話すということは大変緊張するものです。それでも、こわばった顔で話すより表情豊かに話したほうが感情は伝わりやすく、お互いのコミュニケーションも図りやすくなります。

以上、会話に関する4点のポイントを私なりに書かせてもらいましたが、実は音楽で自己表現するときにも重要な4点だと思います。音楽だろうと言葉だろうと、表現するという活動には共通するものがたくさんあるということを、改めて感じています。

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