先日未明に起きた島根県西部地震。
大田市災害ボランティアセンターに受け入れていただき、柔道部有志(OG含む)で活動してきました。
顧問を含め、初参加の部員たちで、「自分たちに何ができるんだろう。果たしてできることがあるのか。」と多少の不安を抱えながらの受付。同じく団体での参加をされた松江市鹿島町の方々と一緒にチームを組ませていただくことになりました。
さらに小グループに分かれ、【鹿島の大人の方々2名・邇摩高1名】という編成で活動スタート。
『寄り添う』という今日の活動テーマをいただき、被害の大きかった地域に移動しました。
地図を片手に1軒1軒お伺いし、チラシを配りながら、「困りごとはないか、何がお手伝いできることはないか」など各戸を訪問させていただきました。
ニュースや新聞などでは伝わってこない被害の深刻さ、住民の方々の不安ややるせなさ・・・。
さまざまなことを感じながら、たくさん歩き、たくさんお話をさせていただきました。
活動も終了し、ボランティアセンターに戻り、反省ミーティングにも参加させていただきました。
おそらく部員たちは「社会人の会議」に参加することは初めてで、活発に出される意見に圧倒されていた様子でしたが、なんとミーティングの最後に、部員一人一人が全体の前で今日の感想を発表する機会をいただきました。
・何ができたか、分からないけど、喜んでもらえてうれしかった。
・お話をする中で、大変な状況なのに笑顔を見せてもらって、自分の元気が出た。
・今日一日を通して、いい経験ができた。自分は3年生で進路選択の時期なのだが、今日のような活動を将来はしていきたい。
・大人の方と活動することはほとんどないので最初は緊張したが、気さくに話しかけてくださったり、やさしく教えてくださり、楽しく活動ができた。
などなど、しっかりとした声を聞かせてもらい、顧問としてもうれしく思いました。
最後に部員たちに質問をしました。「今日参加してよかったひと?」
だれもが目を輝かせながら、躊躇なくまっすぐに手をあげていました。
今日の活動を通して、彼ら彼女のなかに「なにか」が芽生えたと思います。
その「なにか」が、いろいろな形で周囲の方々にも伝わっていけばいいなと思っています。
「高校生が参加していると、被災地の方の表情が和らいで、笑顔が増える」。スタッフの方に言葉をいただきました。
たくさんの笑顔があふれる大田市に。
機会を見つけ、「なにか」の活動をしていきたいと思います。
このような機会を作っていただいた大田市災害ボランティアセンターのみなさま、ありがとうございました。
ちなみに柔道部以外の邇摩高生でも自主的にボランティアに参加している生徒もいました(^^)